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弊社日記

セルフ出版社、隙間社による日記。
KDPのことや作品紹介が中心です。
*隙間社は任意団体です*
掌編『神聖なるそれの効用と、僕たち四人の結末』
0
    神聖なるそれは公園の隅、誰も使うことのない掃除用具が入っている物置の中で日に当たることなく置かれていた。

    その頃の僕たちといったらポパンに夢中で、休みの日は町中を駆けまわってポパンのもととなるそれを探していた。一番手に入りやすいのは浜辺で、行けばほぼ毎回それでバケツをいっぱいにすることができた。ただ、そこで手に入るのは潮風やらでしけっており質としては最低。おのずと他に良いものを見付けることができなかった場合だけ浜辺に行くようになった。

    次に手に入りやすいのはグラウンドで、僕たちは夜にどこかから例の破裂音がした場合はお互い知らせ合うようにしていた。遅くとも翌日の早朝、早ければその一時間後には集合し、地面に散らばったそれらを同じくバケツに集めていった。浜辺に比べて量は集まりにくかったが質はずいぶんとマシだった。

    もっとも集めるのが困難で、もっとも質が良いものはおもちゃ屋で手に入った。それはかなりのリスクを伴い、既に何人かの同級生が失敗し然るべき処置を受けていた。僕たちといえば、臆病と紙一重なくらいには慎重だったし、だからおもちゃ屋に行くことはこれまでなかった。

    夏休みは終わろうとしていた。八月の最後の日だった。宿題は三人で分担して終わらせたが自由研究ばかりはそうはいかず、そのことだけが僕たち三人を憂鬱にしていた。だから、それが必要だった。

    過去に僕たちは四人だったがいまは三人だけになっていた。僕たちはお互いの名前を知らなかったが、四人目の彼は神聖なるそれを飲むことで、というより飲み過ぎてしまったことで首から上が「ぽぱんっ」と破裂してしまったのでそれからというもの彼のあだ名(ついたときには彼は既に死んでいたが)はポパンになりいつの間にかそれを集めて飲み込む行為は『ポパン』と呼ばれることになった。

    ポパンは僕たちだけでなく近所の子供たちみんなを虜にしたし、大人たちはやっきになってポパンを取り締まろうとした。なにせポパンは危険を伴う。けれど僕たちを含む子供たちはみな、ポパンのスリルと儀式めいた魅力にに取り憑かれていた。

    僕でない僕たちのうちの一人が自動ドアを開け残った二人の僕たちもそれに続いた。自動音声が僕たちを歓迎した。目的の場所は店内に入ってすぐだった。ドラゴンだのなんだの大袈裟な名前が付けられ目に突き刺さるような色の花火たち。店主の老人はカウンターの向こう、椅子に座りなにやらパソコンにのめり込んでいるようだった。スパイダーソリティアをやっているのだろうという意見で一致し僕たちは頷いた。

    二番目に店内に入った僕たちのうちの一人は夏だというのにゆったりとしたジャンパーを羽織っていて、もちろんその中には多くの花火が吸い込まれていった。

    僕たちのなかの最後の一人、つまり僕は、僕たちよりも背の高い棚の隙間から店主がこちらの様子に気が付かないかを監視していた。スパイダーソリティアはうまくいっているようだった。

    ジャンパーの中はいっぱいになった。店主は顔がめり込みそうなくらい前のめりになっていた。スパイダーソリティアでなくマインスイーパーなのかもしれないと僕は思った。店主がマウスをぶん投げた。その音に驚いた僕たちは少しだけ体が跳ね、その表紙にジャンパーから花火がドサドサと音をたてて落下した。誰かが、逃げろ! と言う前に僕たちは出入り口に走った。万引き防止ミラーの向こうで店主がにやりと笑い、手にしたスイッチを押した。警報音が鳴る! 店内は赤く点滅し、僕たちは落としたポパンをかき集めることを諦め転がるように走った。実際に僕たちのうちの一人、最初に自動ドアを開けた奴が転んだ。手を差し伸べる暇はなかった。僕たちのうちの二人は出入り口から出てすぐ、鍵をかけずに立て掛けていた自転車に跨った。大きな音がした。振り返ると店の出入り口にはギロチンみたいな鉄の扉が降りていて、転んだ彼の人差し指、中指、薬指の先だけがかろうじてこの店から出ることができていた。

    僕たちは公園にいた。四人いた僕たちは二人になっていた。緊張からか尿意を催した僕はもう一人にそう伝え、ぬるぬると薄暗い(そしてなによりも消えることのないアンモニア臭!)トイレにて用を足していると懐かしい音がした。四人目の彼のことを思い出した。手を振るわせ水を払いながら戻ると彼のジャンパーの首から上は無くなっていた。

    ポパンはもう残っておらず、僕は薄汚れたバケツを水道ですすいでやると公園の隅にある物置にしまい直した。物置の床には少しだけ、たぶんいっとう質の悪いそれが落ちており僕はそれをためらうことなく口に入れ飲み込んだ。それは喉に辿り着く前に小さく破裂し、僕の鼻からは「ぽぱんっ」という間抜けな音が抜け、すぐあとに黒い煙がついてきた。

    神聖なるそれの効用と、僕たち四人の結末。それが僕の自由研究になった。スーパーのチラシの裏二枚で収まったことは高く評価され僕は一時的にちょっとしたクラスのヒーローになったが二学期が始まり三日もすると誰もそのことなど覚えていなかった。もちろん、僕自身も。

    教室の隅の掃除用具入れの上、くしゃくしゃに丸められた見覚えのないその古いチラシを見て、僕は近所のスーパーに向かった。丁寧に皺をのばしたそれを見せると、店員は露骨にめんどくさそうな顔でもうこの商品は安くないということを説明された。広告期間は終わったのだと。

    それでも僕は諦めず、この商品は確かにチラシに載り、この値段で買えるはずだということを強く主張したが、最終的にはそのスーパーをつまみ出され、やっぱり僕はあの公園に向かうしかなかった。

    物置はほんの少しだけ開いており、夕日がそこに吸い込まれ暗闇に変わっていた。神聖なるそれは僕のことを待っていたのかもしれないが、夏休みを過ぎたそれは、もう単なる粗悪な火薬の残りカスでしかなかった。
    | その他 | 16:00 | comments(0) | - |
    隙間社全集…?
    0
      こんばんは?弊社です。

      いやーほんと、気がつけば今年も残り2ヶ月きってますね。恐ろしいというかなんというか。

      弊社の副業であるお仕事が12月はものすごく忙しくなってしまうので、たぶん大きな活動ができるのは来年になってしまいそうです。とはいえ、空き時間を使ってやってみたいことができたのでちょっとそれについて書いてみようかと。

      …隙間社…全集…

      いえね、あまり大きな声じゃ言えませんが、全集を作ってみようかと…KindleUnlimitedがはじまったときにも、確か王木亡一朗さんあたりが同様のことを言っていたと思います。

      上下巻とかの完全版とかはよく見かけるし羨ましいとも思うのですが、弊社にはシリーズ物もなく合本的なものは作りにくい。そこで全集ですよ。

      伊藤なむあひ、弍杏それぞれでやるのも良いのですが、どうせなら隙間社全集として両著者の全集を作ってしまおうかと。それができるのは弊社の強みではないかと思います。

      とはいえまだこれからも本を出していくので、年単位で区切って全集1巻、2巻のように出していくつもりです。隙間社を始めたのが2017年の7月4日なので最初の年は少なく、それなら2017-2018を1巻にしようかと。

      発売予定は12月下旬。収録予定作品は以下の通りです。

      ・少女幻想譚(伊藤なむあひ)
      ・文中かっこ(弍杏)
      ・少年幻想譚(伊藤なむあひ)
      ・かみうた(弍杏)
      ・星ねが(伊藤なむあひ)
      ・脳ぐる(弍杏)
      ・リロ(伊藤なむあひ)

      +αでなんらかのおまけも収録するつもりですが、総額約1740円のものを、990円くらいで販売予定です。

      自社の作品に枚数が多いものがあまりないのでKU対策も少し意識していますが、どれから読んでいいの!?っていう隙間社ビギナーへの入門書としても利用してもらえたらいあなあと。

      なむあひさんの歌集については迷っていたのですがフォーマットが難しかったり権利的なものもあり収録しない予定です。

      この本とか、もっと多くの人に読んで欲しいんですけどね…!
      aneimo

      紙本も買えたりします
      BCCKS



      紙の本にしたらかなりの厚さになると思いますが、こういうことが気軽にできるのも電子書籍の面白さなのではないでしょうか。

      表紙はこらまでの表紙をモザイク模様みたいに並べるつもりですが、もしかしたらもうちょっとかっのよくするかもしれません。表紙のかっこよさに定評のある弊社!

      それでは今夜もこの辺で。



      代表 伊藤潤一郎
      | その他 | 15:30 | comments(0) | - |
      近況報告
      0
        こんばんは、弊社です。

        7月4日の星ねがリリース後、あまり告知もできないまま時間が経ってしまいましたがそろそろ秋のリリースラッシュをご案内できそうです。

        順番にいくと、たぶんですが、

        10月中くらい?

        折羽ル子さんが編集長を務める『牛×モーテル』がテーマのエロ本(!?)に、なむひさんが『僕らの楽園(仮)』という小説を。
        著者初の18禁小説となっております。だいぶ冒険したようなので、これまでのなむあひさんファンの方も是非とも読んでみていただきたい作品です。
        もちろん、なむ節とでも言うべき奇妙な味は健在です。

        10月末か11月くらい?

        SF誌オルタニアvol.5にまたもなむあひさんが『方舟事件は迷宮入り』という小説を寄せています。
        こっちはこっちでミステリ風小説ということで、いったいどうしてしまったんでしょうか。
        ゲストもかなりの実力派の方が集まっているようで、こちらも楽しみな一冊ですね。

        10月中に?

        『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしい人生』という、オルタニアvol.2とvol.4で前後編で連載した作品を隙間社Singles第二弾としてリリースします。もちろん表紙はおなじみ隙間社装丁部でお送りします。
        この作品については既に雑誌を読んだ方からあつい感想をいただいていますので、リリースが近づいたらその紹介もさせていただきますね。

        セルパブとは別に、なむ、にあ、どちらかの著者は群像新人賞にも応募するようです。この発表は来年の夏頃になりますね。

        また、Twitterでもちらりと呟きましたが両著者による企画、文体練習2018(レーモンクノーのあれです)も少しづつ進めていきます。
        途中まではnoteかカクヨムにあげていくつもりですのでそれも楽しみにしていて下さいね。

        そんなこんなで色々と進めております弊社です。

        気が付けば今年も残り少なくなってきましたが、最後までどうぞお付き合い下さい。


        代表 伊藤潤一郎
        | その他 | 16:00 | comments(0) | - |
        お久し振りです
        0
          皆さまお元気ですか?
          弊社は元気です…。

          ちょっとびっくりしたんですが、前回のちゃんとした更新から約2ヶ月も経っていたんですね。

          隙間社設立2周年記念キャンペーン+『星に(なって)願いを』発売で燃え尽きていたとはいえ、その間、弊社は何をしていたんでしょうか…?いやいや、水面下で色々と動いていました。9月中旬あたりからはまた色々発表していきますよ。


          というわけで今後の隙間社関係の予定を以下に。
          ・『セルフパブリッシング夏の100冊2017』にインタビュアーとして参加(お相手はなんと、惑星と口笛ブックスで今話題の西崎憲さんです!)
          ・オルタニアvol.5になむあひさんの新作掲載。これはいま苦しみながら書いているようです。
          ・隙間社Singles第2弾『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしい人生』発売。オルタニアvol2と4に前後編で掲載した作品の単行本化です。
          ・なむあひさんの新作が掲載されたアンソロジー(紙)が秋の文学フリマ大阪で頒布予定。
          ・同じく秋頃、折羽ル子さん主催の牛×モーテルのアンソロジーにまたもなむあひさんの新作を掲載。
          ひとまずはこれくらいでしょうか。あっ、にあんせんせー…。
          ええと、その他としてはなむあひせんせーもしくはにあんせんせーの公募チャレンジと、その結果を春くらいにはお伝えできればと。

          本当に、最近はやりたいことばかりあるのに時間が足りない状態で非常にもどかしいです。人生は短いなとつくづく痛感していますね。ですが嘆いていても仕方がないのでひとつひとつそのときの全力でこなしていくしかありません。

          そうそう、なむあひさんが個人ブログをはじめたので興味のある方は覗いてみて下さいね。
          王様の耳はパンのミミ

          簡潔になってしまいましたが今日はこの辺で。


          代表 伊藤潤一郎
          | その他 | 14:00 | comments(0) | - |
          小冊子を作りました
          0
            こんばんは、弊社です。

            今夜はまあタイトルそのまんまなんですが、セブンイレブンのマルチコピー機で小冊子を作ったよ!というお話です。

            文学フリマ等の文芸イベントには何度か遊びに行ったり同人誌に寄稿させてもらったりはしていたものの、こういった紙本を自分で作るというのは初めてで思ったよりも苦戦しましたね…みんなすごい。

            さて、どうしてそんなことをしたのかというと明後日の夜の「オルタニアフライデー2」イベントです。SF誌『オルタニア』のメンバーと読者の交流イベントのようなものなのですが、そこでメンバーに各10分程度の持ち時間で何かしらのプレゼンが行われるのです。

            『オルタニア』には隙間社として私が創刊号の編集長を務め、なむあひさんがレギュラーメンバーとして参加しており今回は私が登壇することになりました。ちなみに第一回は仕事の都合がつかず二次会からの参加となりましたが、今回はフルで参加予定です。

            私はリアルタイムで話すのが苦手でどうしようかと結構前から悩んでいました。Twitterのアンケートにも手を出し、こんな結果になったり。


            自分で項目を作っておいてなんなんですが、『制作秘話、裏話』ってなんだろうなんて思いながら、せめて隙間社のことを知らない人でも楽しめるような、そして知って好きになってくれるような時間にしたいなと思い、小冊子を作ってみることにしました。

            というわけで今日はセブイレブンのマルチコピー機でできる小冊子の作り方をさらっと紹介です。

            1.まず原稿を用意します
            今回は少し前にKindleで無料ダウンロードキャンペーンを行った『ものがたりのにおい』という短編小説を小冊子にすることにしました。マルチコピー機の説明によるとPDFかJPGで入稿できるようなので、wordの原稿をPDF化することにしました。


            2.組版を行う
            これが思ったより大変でした。漫画と違い一枚の絵があるわけでないので、文字はあっても当然フォントサイズや行間によって読みやすさが変わってきます。wordからPDFにする際に外側の余白が結構できてしまうので、wordでの余白設定は少なめにし、フォントをいつもより大きくし、手元にある出版社から出ている紙本を参考にしながらデザインを整えていきました。ちなみに今回は18行固定にしてフォントサイズを14pt、余白はwordの設定で選べる『やや狭い』にしてみました。どうでしょうか。


            3.表紙を作る
            表紙は別で作って印刷した方が余白とかも含めうまくいくようなのですが、なんせ初めてなので少しでも手間を省こうとこれもwordでまとめることにしました。弊社の場合はまず無料ソフトであるFireAlpacaを起動し、すらすらーっと描きます。

            で、これをwordの頭に貼り付けます。裏表紙はおしりに貼り付けます。サイズをぐいぐい変えてそれっぽくしたら完成です。それをPDF化すればひとつのファイルで分かりやすいです。USBメモリに保存しましょう。

            4.セブイレブンに行く
            お近くのセブイレブンに向かいます。最近では白玉と生クリームとわらび餅とあんこのパフェみたいのが売っているので気を付けましょう。ちなみに弊社は買いました。マルチコピー機を見付けたら周りに知人友人がいないか確認します。いたら日を改めましょう。また、冊数とページ数にもよりますがけっこ時間がかかるので人が少ないときの方がやりやすいと思います。あと小銭しか使えないので両替も忘れずに。

            5.印刷してみる
            もってきたUSBメモリを取り出しいよいよ印刷です。セブン公式のこのへんのページを参考にしてみて下さい。カラーにするとやや高いですが、表紙だけカラーにもできそれだとお安く済ませられます。縦書きの本なら右綴じになるのも注意。一番小さいB5サイズを選ぶと、完成した本(二つ折りにするので)その半分、ちょっと横幅のある新書サイズになります。あ、製本は自分でやることになるので自信のない方はwordの時点でページ数を入れておくと失敗が減るかもしれませんね。

            6.持ち帰って製本してみる
            いよいよ製本です。予想はしていたものの、このやり方だと表紙の余白が目立ちます。もっとうまいやり方はあるでしょうが、このやり方で余白を目立たなくするなら背景を白にすればなんとなくごまかせるなって思いました。順番に折って重ねていき、本当はステープラーという道具があれば折り目に重ねて綴じられるのですが、今回は簡易版なのでホチキスで二箇所とめます。余白のおかげで本文を邪魔しません。

            そしてひとつ注意点が。紙一枚のなかに左右と裏表で4ページ分印刷されます。なのでPDFデータにするなら4の倍数にしておかないと、最後に変な余白ページができることになります(弊社の場合は最後に2ページあまり、裏表紙が機能していません…)

            また、遊び紙の分空白ページを作ったりするとさらに読みやすい本になります。
            PDFデータなら
            1枚目…表紙
            2枚目…空白ページ
            3枚目…題字
            4枚目…ここから本文
            とかにすると本っぽくなります。
            あとはせっかくなので裏表紙にQRコードを印刷しておけばよかったなというのが反省点です。QRコードは検索すればすぐ変換サイトが見つかり、URLを入れてボタン一つでQRコードの画像が手に入ります。

            で、完成したのがこちら。

            20冊作りました。一冊は自分用で、プレゼン用のメモを書いておきます。製本作業は音楽を聴きながらネットをちょいちょい見たりして40分くらいかかりました。真面目にやれば20分くらいでできそうです。

            あとは気になるお値段ですね。これはどのサイズも同じで、弊社の場合は表紙裏表紙合わせて26ページ分の原稿で、一冊130円でした。単純にページ数×5円くらいでしょうか。セブンさんのサイトでも料金シミュレーションができますのでそちらもぜひ。

            さて、たまにはちょっと役に立ちそうなブログでしたね。それではこのへんで。そうそう、オルタニアフライデーに参加される皆さまは、また明後日にお会いしましょう。


            代表 伊藤潤一郎
            | その他 | 19:30 | comments(0) | - |
            生まれ育った町
            0
              おはようございます、弊社です。

              ここのところ特に宣伝記事しか書いていなかったと思い、今日はちょっと別のお話でもしようかと。まあタイトルにも書いてある通りなんですが、あまりオフィシャルめいた話ではないので少し文章も崩させてもらいますね。

              いまなむあひさんがなんだかいかがわしいアンソロジーに寄せる原稿を書いているのですが、それが明らかにに故郷を舞台にした話で、なんとも懐かしい気持ちになりました。

              ずいぶん前に別の記事でも書いた通り、私となむあひさんは同じ町で生まれ育ちました。その昔は人口も今より多く市を名乗っていたのですが、多くの田舎がそうであるように少しづつ人口が減りやがて町になりました。

              横長の町を串刺しにするように国道が通っていて、函館まで続くその道を真っ直ぐいくと隣町との境に山がありそこにある公園に大きなタコの滑り台があります。タコは山の一番上にあり、いつも町を見下ろしていました。

              その国道を逆にいくと、町で一番大きな十字路があります。ローカルチェーンのスーパーと潰れては新しい店ができてを繰り返すラーメン屋(何故かいつもラーメン屋)とゲオとセイコーマートでできた十字路です。ゲオは昔、似たような別の何かだった気がしますが覚えていません。

              国道をさらに行くと、小さなCD屋があり私もなむあひさんもよく通いました。何故が小学生が集う文具屋があり、もう少し行くとコンテナで作られたカラオケボックスがあります。

              もっと行くと町唯一の中学高校があり、林に囲まれたラブホテルがあり(小さな頃ここの前を親と通るたびになにか気まずい思いをしました)、左右から建物が消え、牛がよく見える山を少し登ると私となむあひさんが通った高校があります。

              十字路に戻り、そこから駅の方にずっと向かうと寂れた商店街があり、毎週のように通った古本屋があり、漫画ばかりで埋め尽くされた喫茶店があり、駅のすぐ前にはゴミだめかと見まごうリサイクルショップがあります。

              ここまで読んで気付いた方もいるかもしれませんが、この町は何度もなむあひさんの小説の中に出てきます。

              山の上のタコの滑り台は『鏡子ちゃんに、美しい世界』に。
              函館にまで続く国道は『函館へ行くのにうってつけの日』に。
              駅前のリサイクルショップは『アルミ缶の上に』に。
              そして今回、国道沿いのラブホテルの話を上記のアンソロジーに書いているようです。

              まだ途中まで、半分くらいしかできていませんが、あの町に住んでいた頃を思い出します。と、結局作品に絡めてしまいましたがそんな町があったという話です。私はいまだにこの町のことを思い出すと、心をどこに持っていけばいいのか分からなくなります。そんな、かつてあった町の話です。

              なんだかしんみりしてしまいましたが、良い土曜をお過ごし下さい。それでは今朝は(なんだか新鮮ですね)この辺で。



              代表 伊藤潤一郎
              | その他 | 07:30 | comments(0) | - |
              第24回文学フリマ東京!
              0
                夜分遅くにすみません、弊社です。

                かなりギリギリに、というかもう明日でなく今日のことになってしまいそうですが5月7日(日)文学フリマ東京に参戦します!

                詳細は以下の通り。

                【A-13】デスポリンキー食堂
                『aneimo』架空の姉/妹アンソロジー eb(野村日魚子)さんと伊藤なむあひの共著の短歌+小説本



                『地獄に落ちる為の26のメソッド!』
                鬼才・にあんせんせーによるハイブリッドポエムという名のポスト現代詩(?)が詰まった詩集。



                【A-14】白昼社
                『文藝誌オートカクテル 耽美』
                耽美をテーマにしたアンソロジー。多くの著者がそれぞれの耽美と向き合って書いた作品を収録。

                【F-47】Cahiers
                『薮』定型詩・破調のアンソロジー 短歌、川柳、俳句、エッセイ、評論、小説、などなど


                以上が新刊として発売される本で、もちろん既刊もあります。

                明日はどうぞ流通センター駅へ!

                では今夜もこの辺で。



                代表 伊藤潤一郎
                | その他 | 23:45 | comments(0) | - |
                短歌の電子書籍について
                0
                  2月も今日で終わりなんですって、早すぎませんか…?

                  というわけでこんばんは、弊社です。

                  ようやく年末を越えられたと思ったらもう2月も終わり…気合いばかりでなかなか新しいものをお届けできていませんね。

                  とはいえ、今年に入って小説はけっこう書けていたりします。ブックショートアワードに1月と2月も応募しており、とある同人創作サークルさまに一作寄稿し、4月発売予定の電子書籍用の一作を少し前に書き終えました。

                  月に2作ペース。昨年から仕込んでいたものもあるとはいえ、これまでにはなかったハイペースで書けています。まあこれらはすべてなむあひさんの作で、にあんせんせーは裏ノベルジャムなんていう企画に乗っかってまたひとつ書き散らしてましたが。

                  さて、隙間社としての次の大きな活動は4月発売予定の共著の歌集です。いまはそれに向けて短歌を詠んだり、収録する短編小説を書いたりしています。

                  で、ふと気になってtwitterでアンケートをとってみした。



                  まさか2日間でこんなに票が集まると思っていなくてかなり驚いたのですが、結果をまとめると以下の感じ。

                  ・小説とセットなら興味があるという人は5%とほとんどいない…
                  これはある方から指摘がありましたが、詩歌を読む感覚と小説を読む感覚がだいぶ違うからかなと。

                  ・興味がないと答えた方は25%でちょうど4分の1でした。
                  正直半数くらいかと思っていたので少しホッとしました。

                  ・興味があると答えたのは32%と約3分の1の方々。
                  これから歌集を出そうと考えている弊社としてはとても勇気付けられる数字ですね。

                  ・そして、38%と一番多かったのが好きな作者に限り興味があるという答え。なるほど。これはかなり興味深い結論でした。言われてみれば私もそうです。魅力のある作者であれば表現するする形態に関わらず関心を集める。

                  弊社所属の伊藤なむあひさんも弍杏せんせーも、小説の他にそれぞれ短歌と詩を書きます。今後そのあたりも発売していきたかったので嬉しい結果となりました。

                  あのアンケートを開始してすぐに普段ほとんど接点のないある方から『詩歌の本は部数が少なく手に入りにくいのでぜひ電子書籍でも販売してほしいです』というリプライがありました。惑星と口笛ブックスさんのような例もありますし、これからもっと詩歌の電子書籍が発売されていくことを弊社は望んでいます。

                  電子書籍は紙代という意味では原価が少なく、出版するというだけならほぼ無料で出版できてしまいます(もちろん人件費や表紙代は出版形態によって変わります)。発行部数が少なく、絶版になりやすい詩歌とはとても相性が良いのではないでしょうか。

                  個人でももっと電子書籍での出版を始める方が増えて、詩歌専門のレーベルなんて出てくると、もっと楽しくなるのでは!なんていう夢も膨らみます。 そして改めて、投票してくれた皆様、ありがとうございました!

                  隙間社は3月に伊藤なむあひ氏のこれまで詠んだ短歌とあらたに書き下ろした作品を収録した単著の歌集『天国崩壊』が、そして4月にはとある気鋭の歌人との共著で架空の姉/妹をテーマにした短歌と小説の本が発売されますのでそちらもぜひチェックして下さいね。

                  伊藤なむあひAmazon著者ページ
                  弍杏Amazon著者ページ
                  では今夜はこのへんで。



                  代表 伊藤潤一郎
                  | その他 | 19:00 | comments(0) | - |
                  ここ最近のこと
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                    今晩は、弊社です。

                    寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
                    私は先日、数少ない友人2人と新年会と称してスタジオでバンド練習なんてしてそのあと中華料理屋さんに行き音楽のことや文学のことや全然関係ないことを語り、あーなんかこういうの良いなあと思うと同時に、そうか、一人で全てできることをやりたかったんだよな、なんてことを思い出してなんとなくほろ苦い気持ちになっていました。まあ弊社は3人いますけどね。

                    さて、最近の隙間社さんは何をしているのでしょうか。Twitterではオルタナオルタナ言ってますがもちろんそれ以外の活動もしていますよ。

                    というわけで近況的なやつです。

                    まず、なむあひさんの短編ががブックショートアワードという今年度まで毎月行われるコンクールで11月の優秀15作品に選ばれました。

                    12月も送ってあるのでその結果も近々発表されると思いますし、残りの3か月、全て送る気でいるようです。

                    このコンクールは2016年度毎月15づつ優秀作品を選び最後に今年度の大賞を選ぶというもので、結構攻めた作品も選ばれているのでなかなか面白いです。まだ3回あるので皆様も是非参加してみてはどうでしょうか。
                    ブックショートアワードホームページ

                    そしてオルタニア関連。

                    ネット上でいま活発に行われている『にごたん』という2時間半で5000字を目処に短編小説を書くという企画とオルタニアがコラボし、にごたな、という新たな企画が動いています。

                    動いていますというか、既に募集は終わって31名38作品のなかから5名の匿名審査員が選んだ6作品が、電子書籍『オルタニアvol2.5 にごたな』として出版されることになっています。

                    予定ではバレンタインあたりに発売されるとか?

                    私も微力ながら編集の一員としてお手伝いさせていただいております。オルタニアとはまたカラーが違う姉妹、いや、従兄弟のような良い本になると思いますのでどうぞ宜しくお願い致します。

                    本家オルタニアについてもvol.3に向けて『49パラグラフにも及ぶリロの素晴らしき生涯(その半生)』の後編を書き始めたようです。

                    4月頃発売予定のとある同人誌にも書き下ろしの新作を発表する予定なので、そちらも詳細がわかり次第またブログに書きますね。作品はちょうど今日、初稿を書き終えたようです。

                    さてまたなむあひさんの話ですがいま文学界隈で話題の雑誌『たべるのがおそい』の公募枠に応募したようです。これについては返信がいつくるか分からないようですが、ゆっくり待つと言っていました。

                    さらにはこれまた4月頃発売予定の共著の短歌本も、着々と準備を進めているようです。かれらのの清書も同時進行で進めているので隙間社内はかなりバタバタとしていますね。

                    次ににあんせんせーについてですが、力作であるかみうた発売の余韻にどっぷり浸りつつも、新作の構想を練っているようです。タイトルは仮ですが『八月(はつき)せんぱいはお星様になりました☆←これ』で決まっているようです。こちらもまたなにか分かり次第、報告しますね。

                    また、にあんせんせーの詩や掌編、短編をごちゃ混ぜにした作品も発行予定です。タイトルは『読む脳ぐると!』(仮)だそうですのでこちらも宜しくお願い致します。

                    実は例のAmazon×よしもとのコンテスト『原作開発プロジェクト』にもなにか出せないか考えていますが、この予定の詰まり具合だと厳しいかもしれません。

                    というわけで2017、2018はセルパブと公募、どちらからも攻めていく予定なので宜しくお願いしますね!



                    代表 伊藤潤一郎
                    | その他 | 21:00 | comments(0) | - |
                    謹賀新年
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                      新年あけましておめでとうございます、弊社です。

                      さて、昨年末から私の知るセルパブ作家さんたちが次々に総括ブログをアップしており弊社も総括とやらをしてみたかったのですが副業である仕事が忙しくそれは叶いませんでした。

                      そこで年を越えてはしまいましたが本日2017年1月2日に、2016の総括と2017年の抱負を語ろうかと思います。

                      2016年、隙間社及び弊社社員はなにをしていたのでしょうか。振り返ってみましょう。

                      01月…ポツポツと当ブログで『エピタフ』を連載。

                      02月…ヘリベマルヲ氏の『悪魔とドライヴ』発売。通称『悪ドラ会』に参加。また、紹介文を一部手伝い、それとは別に『悪魔とドライヴ』刊行インタビューを行う。

                      03月…休憩。

                      04月…ぐらんこさんとのスプリット小説『書いてみた!』きのこ版とたけのこ版を同時リリース。
                      同月…『なむあひさんのエピタフ』連載完結。
                      同月…Yah○oプロモーションに手を出すも撃沈。
                      同月…隙間社的読書感想文を開始。
                      同月…ホームページ作成に手を出すも撃沈。

                      05月…第22回文学フリマ東京に一般参加
                      同月…『かれらの7日間戦争』手書きでノートに執筆開始。週5で毎日平均約2枚を書き合計月40ページをnoteにアップしていった。

                      06月…なむあひさんの短編小説『おはなしは夜にだけ』が不定期連載漫画化。こちらもnoteにアップしている。
                      同月…『かれらの7日間戦争』の表紙完成。

                      同月…根木珠氏編『もの書く人々』

                      に伊藤なむあひ、弍杏、そしてまさか隙間社代表として私伊藤潤一郎のインタビューが掲載される。

                      07月…隙間社設立1周年にあたり、記念企画を1ヶ月に渡って敢行。

                      08月…『このセルフパブリッシングがすごい!2016年版』

                      に伊藤なむあひさんの『少女幻想譚』がランクイン。また、隙間社としても投票、コメントで参加。

                      09月…にあんせんせーの『神様とゆく!11泊12日小説を救うための読書の旅』

                      発売。

                      10月…隙間社非公認Official Site web地下室完成。
                      同月…SF誌『オルタナ』創刊。

                      私伊藤潤一郎が編集長として関わり、なむあひさんが短編『アルミ缶のうえに』を寄稿。

                      11月…『オルタニア』編集長辞任。

                      12月…『オルタナvol.2 Loced

                      発売。

                      以上です。
                      こう並べてみると案外弊社もちゃんと活動していたんだということが分かりますね。特に4月は新年度ということもあり色々とチャレンジしていたようです。
                      単体での隙間社電書のリリースは少なかったものの、ものびと、このパブ、オルタニアと、雑誌に関わることが多い1年でもありました。

                      では次に2017年の抱負を…
                      2017年の隙間社の目標は『インディからも商業からも』です。
                      2015年の7月に設立した弊社はこれまでの約1年5ヶ月で計7冊の本を出版してきました(うち1冊は出版停止中)。
                      色々と思うところはあるのですが、今年はインディでの活動を中心にしつつも商業でも何かできないかと画策しております。
                      誤解していただきたくないのは、隙間社あくまでもセルフパブリッシングを行う集団であり、活動の基盤はこれまで通りセルパブです。ですがこれからはそれに加え商業出版を利用(というと人聞は悪いですが)したいと思っているのです。
                      作家として専業で生計を立てるのがほとんど不可能(特に弊社が好む作品傾向では)ともいえる現状を踏まえてこの抱負を抱く至りました。
                      大言壮語と思われるかもしれませんが、隙間社はインディと商業を自由に行き来できるような存在になりたいと考えています。

                      長くなりましたが以上です。

                      本年もどうぞ隙間社を宜しくお願い致します。



                      代表 伊藤潤一郎
                      | その他 | 18:00 | comments(0) | - |